身寄りが無く、預貯金も10万円だけ
今日は、不動産屋さんからのご依頼で、アパートの遺品整理の見積もりに行きました。2Kの普通のアパートで6万円です。
実は先日、この同じアパートにお伺いし、私がお出ししたお見積もり金額が15万円でした。すると、その不動産屋さんは「どうしても10万円しかない」ということでした。理由を聞いてみますと、故人に身寄りが無く市役所へ問い合わせたところ『預貯金の残りが10万円なのでその範囲でないと出来ない』という事でした。2トントラック1杯半ぐらいの量でしたが、食器から衣類から家財道具が何から何まで一式あり、3名での作業になりましたので、「さらに多少はお値引きできても、10万円までは落とせません。」と言うと、大家さんにご負担をいただくのが言いづらいらしく、その不動産会社のスタッフさんが集まって出来る限りのゴミ処分をします、とのことでした…。
そして今日、その不動産屋さんに再度お見積もりにお呼びいただいたのです。「10万円でお願いできますか?」部屋の中を見てみると、残りがタンスやベッドや冷蔵庫などの粗大ゴミだけになっていて、びっくりしました。そして出したお見積もりが6万円だったのです。聞いてみると、不動産屋さんのスタッフさん2人で作業をしていたら、お隣近所の人たちが集まってきて、5人ぐらいで作業をおこなったとのことです!「できません」と言った自分が正直恥ずかしくなりました。商売なので赤字ではいけないのですが、ごみの処理を仕事にする人間が、ゴミを処理しないで、どうするんだ!と自責の念に駆られました。
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