パワーセラー日記
※当社の日記は、ご遺族様の許可を得たうえで、記載させていただいております。
匿名でおこないますが、ご遺族様のご承諾を得ずに掲載する事はございません。
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身寄りが無く、預貯金も10万円だけ、
今日は、不動産屋さんからのご依頼で、アパートの遺品整理の見積もりに行きました。
2Kの普通のアパートで6万円です。
実は先日、この同じアパートにお伺いし、私がお出ししたお見積もり金額が15万円でした。
すると、その不動産屋さんは「どうしても10万円しかない」ということでした。
理由を聞いてみますと、故人に身寄りが無く市役所へ問い合わせたところ『預貯金の残りが10万円なのでその範囲でないと出来ない』という事でした。
2トントラック1杯半ぐらいの量でしたが、食器から衣類から家財道具が何から何まで一式あり、3名での作業になりましたので、「さらに多少はお値引きできても、10万円までは落とせません。」と言うと、大家さんにご負担をいただくのが言いづらいらしく、その不動産会社のスタッフさんが集まって出来る限りのゴミ処分をします、とのことでした…。
そして今日、その不動産屋さんに再度お見積もりにお呼びいただいたのです。
「10万円でお願いできますか?」部屋の中を見てみると、残りがタンスやベッドや冷蔵庫などの粗大ゴミだけになっていて、びっくりしました。
そして出したお見積もりが6万円だったのです。
聞いてみると、不動産屋さんのスタッフさん2人で作業をしていたら、お隣近所の人たちが集まってきて、5人ぐらいで作業をおこなったとのことです!
「できません」と言った自分が正直恥ずかしくなりました。
商売なので赤字ではいけないのですが、ごみの処理を仕事にする人間が、ゴミを処理しないで、どうするんだ!と自責の念に駆られました。
アルバムが出てきたのですが、捨てていいですか?
埼玉県の某市にある市営住宅の遺品整理をしてきました。
ご依頼されたのが35歳ぐらいの息子様からでした。お父様の遺品のなかから、当社のスタッフがとっておいたバスの定期入れ、(おそらく亡くなる直前まで利用されていたと思われる定期入れ)の中に、ご依頼主であるご息子様が1歳~2歳の頃にだっこされている写真が挟まっていたようです。
それを見た後、息子様はとても心を打たれたご様子で、必死で涙をこらえようとしながら、亡くなったお父様のことを私に話してくれました。
小さなことでお役に立てたことが私も嬉しく、本当に忘れられない日になりそうです。
遺品を拾い上げることについて
遺品整理の現場では、スタッフが袋をもってお部屋の中のお片づけから始めます。
「部屋の中のものは全て処分してください」という依頼がほとんどなのと、パッパと手際よく行うのですが、一方で、何か出て来た場合の注意もしながら行います。
預金通帳、現金、遺言書、不動産登記簿、保険証書、鍵、アルバム、硬貨の貯金箱など…。
正直、まじまじと中身を確認するわけではないいので、まったく検討違いのものを拾い上げることのほうが多いのです。
でも、もしかしたら必要かもしれない、と思われる品物が結構な量になって集まり、最後にお客様にお見せします。
アルバムが出てくる事が多いのですが、意外と「いりません」というお客様が圧倒的に多いのです。
それでも、ご遺族の方からお仕事をいただき、そのお客様の代理で行わせていただいているので、「もしかしたら」の気持ちをもって、拾い上げます。
風呂のフタ返せ~!
先日、八王子市の公団で遺品整理がありました。2DKでマンションみたいな奇麗なお部屋でした。
3名で2時間半程度で無事に終わったのですが、翌日、ご依頼主のお客様から「持って行ったお風呂のフタがあれば、返してください」という電話がありました。
お風呂のフタはもともと備え付けのもので、退去の立ち会いで公団から言われたのでしょう。
普段はお見積もりに「残すか残さないか」をお尋ねするのですが、今回のケースは急ぎだったため、公団に確認する時間かったのです。
万が一捨てることになると困るので、とりあえず「残すか残さないか」がわからない物を数点お預かりして帰りました。
当然、まだ捨ててはいなかったので事無、お返しすることができました。捨ててしまったあとに請求が来ても困りますし、残してあとから「捨ててください」と言われても困りますね。
賃貸住宅で「残すか残さないか」を良く迷う物をまとめましたので、参考にしてみてくださいね。
- 電気がさ→電気がさは捨てる事が多いが、蛍光灯は残す事が多い
- エアコン→70%が捨てるが、30%は残す
- エアコンのリモコン→捨てないように要注意
- 風呂がま→たまに(5%)外して捨てる事があります。
- 風呂のフタ→以外と残す場合があるので要注意
- 物干竿→捨てる場合がほとんどだが、たまに残す
- 物干竿スタンド→石の台と鉄の棒のものは、捨てる場合が多い
- 湯沸かし器→捨てる場合がほとんど
- ガス台→捨てる場合がほとんど
- 備え付けのキッチン→残す
- NTTの設置した電話→残す(リースなのでNTTが外す)
見積もりは作業服かスーツか
今日は松戸市で遺品整理の見積をしてきました。
軽トラで出かけ、帰りに柏市と川口市で不用品回収のお仕事をこなして帰ってきました。
遺品整理のお客様のところでは相見積でした。
さらに時間まで一緒になってしまい、スーツを着た他社の方とお部屋のなかで鉢合わせてしまいました!
私は作業着で伺ったので、多少アンバランスな雰囲気を感じました。
見積もりは「営業だし、ご仏前ですし、スーツを着ていくべきか」「いかないべきか」・・・?スーツを着ていくと、きちんとした会社、きちんとした人柄のイメージは伝わりますが、その反面、この業者さんはそうとう高いのではないか?というイメージもついてしまいます。
結局、当社は1日何件か不用品回収などの案件もこなすため、作業着で回らせていただいております。
赤字寸前 ゴミ屋敷
大きな一軒家の遺品整理を、3日がかりでやっと終えました。
おばあちゃんの家で、お子様がいなかったため、甥、姪の方々からのご依頼でした。最後は一人暮らしで、足も悪くした上に軽い認知症にかかってしまったそうです。
ゴミ捨てや買い物も十分にできなかったようで、お部屋の中にゴミがたまりっぱなしでした。
東京ですが都心から離れた大きな家で、大きな部屋が7部屋だったのですが、当日、2階のベランダの先に自作したようなお部屋を発見し、そこにもゴミがいっぱいでした!!
見積もり時には足の踏み場がなく、奥まで踏み込んで行けなかったのです。
同じく当日、庭の側面に物置2つを発見し、そこにゴミがたくさんありました。お歳暮の缶詰がたくさんあって、これの処分代が予想以上に大きかったです。
どれも3日間で延べ18人のスタッフと2トン車12台分。
65万円でお受けしたのですが、あわや赤字寸前でした。
何が出てくる可能性があるのか、処分費用がいくらかかるかを予測できないのはプロとして失格ですね。
普段は処分費用の見積もりは大体1万円以内の誤差で予測ができるのですが、分量がおおければ多いほど誤差がでてしまいます。
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